尊厳死宣言書とは?3

「とりあえず」の延命措置の結末

 

 一概に「延命措置」といっても、その定義が明確にあるわけではありません。一般には、「人工呼吸」や「人工栄養」などが当たりますが、厳密に考えれば「人工透析」も延命措置と言えるかもしれません。

 

 いずれにしても、「死期が近く、完治は見込めず、ただ延命を目的とした医療行為」と考えられていますが、この延命措置を一度始めると止めるのは極めて難しいということだけは知っておかなくてはなりません。

 

「安楽死」「脳死」「植物状態」「尊厳死」「平穏死」

 

 あなたは、これらの人の死に関する概念の違いがわかりますか?まずは、簡単にご紹介したいと思います。

 

「安楽死」

 一般には薬物などによって医師が積極的に患者を死に至らしめる行為と思われていますが、法理論上は、「延命措置の中止」も含まれると考えられています。


「脳死」

 肺や心臓の機能は停止していないが、脳の機能だけが停止した状態です。日本では「臓器移植法」に基づく脳死判定がされたときだけ、脳死を人の死と認めています。


「植物状態」

 「脳死」は脳のすべての機能が停止し、人工呼吸器などがなければ呼吸も維持できない状態ですが、「植物状態」の場合は、脳幹の機能が残っていて、自発呼吸ができる状態です。


「尊厳死」

 一般には、人工呼吸器などの延命措置を拒否することをいいます。ここで重要なのは、延命措置が取られる前に拒否しなければならないということです。


「平穏死」

 最近話題になっている考え方です。「尊厳死」の考え方に「胃ろう」などの経管栄養の拒否も選択するものです。


 ご自分の最期を自ら決めたいと思っている方は、最低限この程度の違いは理解していただく必要があります。この違いを知っておかないとご自身が後悔するだけでなく、家族も苦しめることになるのです。なぜでしょうか?後ほど触れますが、ご自分でも考えてみてください。

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